「 経年劣化による事故が多発しています。 」
電気代が安くなる時間帯に活用されることが多い食洗機や給湯機。
もし、家族が寝静まっている時間帯に
それらの故障が原因で火災が起きたら、
火災警報器が作動するまで気づかないかもしれません。
ということで(?)、今日は
長期間使用する製品の安全についてのお話しです。
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■長期使用製品安全点検制度
この制度は、経年劣化による重大事故を防ぐために設けられました。
製造業者や販売業者、所有者などが製品を適切に保守管理し、
安全性を保つことが求められています。
対象製品は
・石油風呂釜
・石油給湯機
・密閉燃焼(FF)式石油温風暖房機
・屋内式ガス瞬間湯沸かし器(都市ガス用、LPガス用)
・屋内式ガスバーナー付き風呂釜(都市ガス用、LPガス用)
・ビルトイン式電気食器洗い機
・浴室用電気乾燥機
の9品目です。
製品評価技術基盤機構(NITE)によると、
10年以上使用された製品による事故の被害状況は、
死亡2件、重傷1件等となっています。
発生件数は435件で、火災を伴う事故は248件(57%)です。
■皆さん(所有者)の責務とは?
所有者の責務は2つです。
1.特定製造事業者等へ所有者情報を提供すること
2.特定保守製品の点検等の保守
所有者は、製品に同梱されている所有者票の「お客様記入欄」に
必要事項を記入して投函するか、
購入元の販売事業者等に渡して代行してもらうなどの方法で
所有者登録をします。
定期点検や製品のリコール通知などは、その情報を基に届けられます。
しかし、平成29年3月末時点での登録率は
販売台数の約39%に留まっている状況です。
新居が完成し、業者からの引き渡しを受ける際、
新居に設置した全ての設備に関する取り扱い説明書を渡されます。
その中に上記の『所有者票』も入っていることでしょう。
入居後しばらくは慌ただしいものですが、
対象品目の所有者登録は早めに行いたいですね。
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【編集後記】
■10年未満の事故も…
「10年」というのは、
各製品に表示されている設計標準使用期間です。
実際には、製造時期からの年数となります。
そのため、使用後10年に満たない時期に
発生する事故も少なくありません。
一般の人は、点検で異常を察知する知識が無くて当然です。
だからこそ、所有者登録で製品の所在を伝えるなどして、
万が一に備えたいものです。
それでは次回をお楽しみに!! (^0^)//~~
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