【 『今より生活水準を上げる』くらいを目安にしましょう。 】
こんにちは、皆さん。
家づくり経験者が新築した動機を調べたところ
「アパートの隣室の騒音を我慢する生活から解放されたいと思ったから」
「賃貸より持ち家の方が精神的にものびのびと暮らせるから」
「子どものため、環境の良い場所で暮らしたいから」
「庭がある家での生活を楽しみたかったから」
「社宅の人間関係に疲れたから」
「寒さや暑さを我慢する今の生活が苦痛だから」
「耐震性や防犯性に優れ、安心できる家で暮らしたいから」
など、さまざまな声がありました。
それらに共通するのは、
「今より、もっと幸せに暮らしたい」
という願いです。
つまり、家づくりとは、より幸せに暮らすための『手段』に過ぎないということです。
新築を決意した段階では、多くの人が本能的に理解しています。
ところが、住宅展示場で豪華な家々を見たり、オシャレな家での生活が紹介されている住宅情報誌など、様々な媒体に触れていくうちに考え方が変わる人がいます。
新居に対する要望が増え、いつの間にか、家づくりが『手段』から『目的』になってしまうんです。
『手段』だと理解していた時には
「病気など、不測の事態で収入に変動があっても対応できる予算にしよう」
と思っていても、それが『目的』となると、
「生活を切り詰めれば返済できる金額だから大丈夫」
と考え、それを間違いだとは気付きません。
「要望をあれもこれも満たす家なんだから、幸せに暮らせないはずがない」
と思うのかもしれませんね。
しかし、ゆとりの無い予算を組むと、精神的な余裕は持てなくなります。
もう一人子どもが欲しいと思っても、たまには家族でのんびり旅行を楽しみたいと思っても、それらの夢を叶えることはできません。
逆に、
「もし夫婦のどちらかが入院したら?」
「もし子どもが私立大学に進学したいと言ったら?」
と、常にお金の心配が付きまといます。
そんな不安を何十年も抱えたまま生活するのはつらいことでしょう。
家づくりは、皆さんと家族が幸せに暮らすための『手段』の一つです。
そのほかの『手段』として
・年に一度は家族旅行をし、家族との時間を満喫する
・半年に一度は帰省し、三世代交流を楽しむ
などを計画しているなら、それを叶えるための予算が必要です。
ゆとりある予算を組めば精神的な余裕が生まれます。
精神的な余裕があれば、不測の事態にも対応しやすいものです。
皆さん、資金計画を立てる際は、『建てる前より生活水準が上がる』くらいを目安にして、安全予算を守りましょう。
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