「 春のダメージから家族を守る家づくり 」
新年度が始まりましたね。
初々しい社会人一年生が先輩の指導のもと、
慣れない作業を懸命にこなしている姿を、あちこちで見かけます。
新人さんも大変ですが、
自分の仕事を抱えながら指導もこなす先輩方も大変でしょう。
さて、春はアトピーが悪化しやすい時期です。
その原因は、生活環境の変化によるストレスや寝不足、
花粉や黄砂、寒暖差や乾燥、紫外線の増大など、
心身に悪影響を与える原因が多い時期だからといわれています。
ところで皆さんは、
シックハウスがアトピーに関係していることをご存知ですか?
■原因
シックハウス症候群の原因は、
住宅の材料や家具に含まれる化学物質だけではありません。
暖房器具から排出される一酸化炭素などの汚染物質、
カビやダニ、芳香剤やタバコの煙なども含まれます。
厚生労働省が従来、シックハウス症候群の原因として
指定していたのは、ホルムアルデヒドなど13物質です。
その指針値をもとに、住宅業界では指定物質の使用を控えてきました。
しかし、シックハウスの被害が無くなることはありませんでした。
昨年、15年ぶりにテキサノールなど3物質が追加されたことで、
被害の減少が期待されています。
とはいえ、指定物質の使用を控えるために使用する代替物質が
健康被害をもたらす可能性は否めません。
■症状
アトピーやアレルギーの悪化の他、頭痛やめまい、
くしゃみや鼻づまり、耳鳴りやだるさなど、
他の病気と間違いやすい症状が全身に現れます。
同じ家で過ごす家族でも、
年齢や体質、居住時間などによって症状が異なります。
■対策
コンクリートとは異なり、紙や木には調湿機能があります。
集成材とは異なり、天然木に接着剤は使われていません。
理想は、自然素材を使用した木造住宅です。
ただ、ヒノキに含まれるヒノキオール(防虫成分)など、
化学物質過敏症の方などに要注意の自然素材もあります。
家具を選ぶ際は、
化学物質の放散量を示すマーク(F☆☆☆☆)を確認。
普段の生活では、
湿気や結露を防ぐため、換気を欠かさないようにしましょう。
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【編集後記】
■浴室と寝室でケア
体内に入った化学物質は、尿や便、呼吸や汗から排出されます。
シャワー浴ではなく、浴槽でじっくり温まりましょう。
また、抵抗力を高め、症状の悪化を防ぐには
質の良い睡眠が欠かせません。
温度や音、光などに配慮した快適な寝室でケアしましょう。
化粧品やシャンプーなど、身近なものの
素材や添加物にはこだわりが強いのに、
住宅や家具の素材や添加物には関心が薄い方がいます。
予算が少ないからと諦めているから?
ただ単に、そのリスクを知らないから?
皆さん、理由が気になりますね。
それでは次回をお楽しみに!! (^0^)//~~
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