『ここにも家を守る神様が』
こんにちは、皆さん。
前回、家を守る神様の話を書いていたときに思い出したことがあります。
それは、粗雑に扱われてヌルヌルになった雑巾を持った小学校の担任が、
「雑巾を大切に扱わない人は、付喪神に嫌われて悪い妖怪に好かれます」
と重々しく断言したシーンです。
みんな、素直で純粋な子どもたちだったのでしょう。
それ以来、雑巾をしっかり洗ってぎゅっと絞り、
しわを伸ばして乾かすのがクラスの習慣になったのを覚えています。
見えないけどいるかもしれない存在って、謎の説得力があるんですよね…。
ところで皆さん、前回は台所を守る神様の話だけでしたが、
家を守る神様はほかにもいらっしゃるようです。
まず、有名なのが『トイレの神様』。
こちらは、土の神でもある波邇夜須毘古神(はにやすびこのかみ)と
波邇夜須毘売神(はにやすびめのかみ)のきょうだい神です。
土の神なので、陶器(便器)を綺麗にすると特に喜ぶそうです。
掃除をきっかけに金運や幸運をゲットした事例が多いおかげか、
トイレは運気アップを狙う方に人気の掃除スポットですよね。
ただし、『トイレがきれいな家の家族全員』ではなく、
『掃除した本人』にご利益があるといわれています。
ですから皆さん、家族が仕事や人間関係で悩んでいるときは、
遠慮なくトイレ掃除の権利を譲って差し上げましょう。(笑)
さて、家の中には、窓を開けることで動き出す神様もいらっしゃいます。
それが志那都比古神(しなつひこのかみ)です。
風は志那都比古神の息で、そのさじ加減は気分次第だとか。
元寇の時の神風も志那都比古神のおかげとの説もありますが、
作物を倒したり船を転覆させるなどのように、恩恵も災害ももたらします。
住宅の場合、戸や窓を開けて風の通り道を提供すれば、
室内の汚れた空気だけでなく、悪い運気や淀みも追い出してくれるそうです。
空気を浄化させるついでに幸運も運び込んでくれる一方、
不要なものを溜め込み、風の通りを妨げる家には災いをもたらすとか。
…使う予定が無いものは、できるだけ早く手放した方が良さそうですね。
皆さん、網戸を掃除すれば風もより通りやすくなります。
全てを一度に行うのは大変ですから、
日ごとに場所を決めて、無理のないペースで取り組んでみませんか?
風の気配を感じられる家って気持ちいいですよ。
では、また。
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